私達がこのホームページを立ち上げた時(2009年7月)、「日本で地震はどのくらいの頻度で発生しているかわかりますか?」と始まりました。
その頃は震度5を超える被害地震は年間に3~5件程度でした。
その後、2009年8月:駿河湾、2009年12月:伊豆半島東方沖、2010年2月:沖縄本島近海、
2010年3月:福島沖、2011年3月9日三陸沖、2011年3月11日の大震災(平成23年東北地方太平洋沖地震,震度7)
へと続きます。
大震災以降は、東日本を中心に、2011年13件、2012年以降は5~7件、2017年(3月まで)1件 の大きな地震が発生しています。
地地震の影響による私達への地盤にまつわる被害としては、
台地や山間部では崖崩れや土砂崩れ、海沿いや川沿いの低地部では地盤の液状化等があげられます。
地質調査(特にボーリング調査)はこれらの現象を予防するため、現地の地質状況を把握し、設計や施工の一助とするものです。
■地質調査とは
人間の生活の根本的な安全(衣食住の住)に関わる重要な仕事です。
地質調査は、実際の現場の状況をあるがままに観察し、建物や構造物の基礎の構造計算に使うための土台となるデータを得る行為です。
■地質調査の必要性
地下の土は、長い期間(5年や10年)でゆっくり沈下したり、建物や構造物を傾かせたり、近所の工事の影響で急激に沈下したり、
地震時の液状化現象など、いろいろな現象を生み出す可能性があります。
現在では技術が進歩し、地下の土の性質に応じた安全な基礎の形式や工法が確立されています。
地質調査は、地下の土の性質を科学的に明らかにし、将来の安全な生活を保証する為に必要な調査です。
■地質調査でわかること
土は、岩石、空からの火山灰、砂や粘土や砂礫、植物が腐ったもの、人間が人工的に創造したものなどから構成されています。
これらの種類の土が様々な条件のもとで堆積して地形ができあがるので、土の構成は複雑になり、土の強さも違ってきます。
地質調査は、調査現場で地形や自然を観察や掘削してデータを収集して、総合的な判断をします。